「伝えておきます」の敬語表現
伝えておきます 【尊敬語】お伝えいたします 【謙譲語】申し伝えます 【丁】伝えておきます
誰かに伝言を伝えてと言われる機会は多いものです。誰が誰に伝言を頼むかで、自分の返信も変わります。
伝言を頼まれた時の返信で使う敬語表現
話す相手 | 伝える相手 | 敬語表現 | ||
1 | 社内(同僚) | 社内(同僚) | 丁寧語 | 伝えておきます |
2 | 社内(同僚) | 社内(上司) | 尊敬語 | お伝えいたします |
3 | 社内(上司) | 社内(同僚) | 謙譲語 | 申し伝えます |
4 | 社内(上司) | 社内(上司) | 尊敬語 | お伝えいたします |
5 | 社外(外部) | 社内(すべての人) | 謙譲語 | 申し伝えます |
6 | 外部 | 身内(すべての人) | 謙譲語 | 申し伝えます |
詳しくは下記でみていきましょう。
1. 話相手:同僚 、伝える相手:同僚 ⇒ 「伝えておきます」
同僚との会話の中で、伝言を伝える相手が自分と同僚場合、丁寧語の「伝えておきます」を使います。同僚:同じくらいの立場、先輩後輩含む。先輩は上司と同じ「お伝えいたします」でも良い
【例文】
「〇〇に□□とお伝えいただけますか」
「〇〇(同僚)にそのように伝えておきます」
話相手:同じ立場 、伝える相手:同じ立場 ⇒ 丁寧語 「伝えておきます」
2. 話相手:同僚 伝える相手:上司 ⇒ 「お伝えいたします」
話相手:同じ立場 伝える相手:上の立場 ⇒ 尊敬語「お伝えいたします」
同僚との会話の中でも、相手が上司だった場合は、尊敬語の「お伝えいたします」を使います。
【例文】
上司「〇〇に□□と伝えていただけますか」
自分「〇〇課長(上司)にそのようにお伝えしておきます」
3. 話相手:上司 伝える相手:同僚 ⇒ 「申し伝えます」
話相手:上の立場 伝える相手:同じ立場 ⇒ 謙譲語「申し伝えます」
上司から、同僚への伝言を頼まれた場合、謙譲語の「申し伝えます」を使います。
【例文】
上司「〇〇に□□と伝えてもらえますか」
自分「□□の件について、〇〇(同僚)が戻り次第申し伝えます」
4. 話相手:上司 伝える相手:上司 ⇒ 「お伝えいたします」
話相手:上司 伝える相手:上の立場 ⇒ 尊敬語「お伝えいたします」
自分の上司から、別の上司への伝言を頼まれた場合、尊敬語の「お伝えいたします」を使います。
【例文】
上司「〇〇に□□とご伝言いただけますか」
自分「〇〇常務に(上司)にそのようにお伝えいたします」
5. 話相手:外部 伝える相手:社内の人 ⇒ 「申し伝えます」
話相手:上の立場 伝える相手:立場に関係なく(上司・同僚・部下すべて)⇒ 謙譲語「申し伝えます」
外部(社外の人)、取引先やお客様から 社内の人への伝言を頼まれた場合、どの立場であっても謙譲語である「申し伝えます」を使います。上司・同僚・部下・すべてのひと。社長であっても、外部の人が立場が上です。
【例文】
外部「〇〇さんに□□とお言づけいただけますか」
自分「はい、承知いたしました。戻り次第、〇〇(同僚)に□□と申し伝えます」「戻り次第、〇〇にそのように申し伝えます」
6. 話す相手:外部 伝える相手:身内 ⇒ 謙譲語「申し伝えます」
外部の人から、自分の身内への伝言を頼まれた場合は、祖父母・父母・子供、誰であっても謙譲語である「申し伝えます」を使います
【例文】
【夫の会社から電話】
会社の人「〇〇課長に、携帯電話をお預かりしていますとお伝え願えますか」
自分「ご面倒おかけし申し訳ございません。夫にそのように申し伝えます」
【子供の学校からの電話】
学校「明日の朝7時~の放送部の集りがなくなり、通常の時間で登校する様お伝えいただけますでしょうか」
自分「〇〇に、通常登校する様、申し伝えます。お忙しい中ご連絡いただきありがとうございました。」
【敬老会の人から祖父あて】
敬老会の△△さん「〇〇さんに、明日急用ができて、△△が行かれないとご伝言いただけますか」
自分「はい、△△さんは明日の敬老会にご欠席ですね。そのように祖父に申し伝えます。ご連絡ありがとうございました。」
伝えておきますの敬語表現 まとめ
申し伝えるは、伝言をたのんだ人への敬意を示す謙譲語なんですね。伝言を頼まれる機会は多いもの。しっかり覚えて、恥をかかないようにしましょう。